膝の痛みは、年齢や生活習慣だけで起こるものではなく、複数の要因が複雑に積み重なって現れると言われています。特に整体の現場では、膝そのものの問題に見えるケースでも、その背景に“体のバランスの乱れ”が潜んでいると考えられることが多い傾向があります。

でも、膝周囲の筋肉の硬さや使い方の癖が痛みと関係している可能性が示されています。整体的な視点では、膝単体を切り離して考えるのではなく、膝を取り囲む筋肉・骨格・動作パターンが総合的に影響していると言われています。

以下では、膝の痛みにつながる主要な要素を3つに分けて説明していきます。

膝そのもの(軟骨・関節変形・靱帯など)に原因があるケース

膝関節は、骨・軟骨・半月板・靱帯・筋肉など非常に多くの組織が協力しながら動いています。そのため、どれか一つでも負担が偏ると痛みにつながりやすいと考えられています。

●軟骨の摩耗による負担増

軟骨は衝撃を吸収するクッションの役割を持ちますが、年齢・体重・使いすぎなどによって少しずつすり減ることがあると言われています。軟骨が薄くなると、関節での摩擦が増えるため、歩行や階段動作で違和感が出ることがあります。

●靱帯の負担や緩み

靱帯の柔軟性や強度は、膝の安定に関わる重要な要素です。靱帯が緩んでいたり、炎症が起きていたりすると、膝が不安定になり負担が集中しやすいと言われています。

●半月板の摩耗・変形

半月板は関節の噛み合わせを支える組織で、これが摩耗してしまうと引っかかり感やゴリッとする感覚につながりやすいとされています。

これらの変化は、本人が自覚しないまま少しずつ進行する場合があり、「急に痛みが出た」と感じる方でも、実は以前から小さな負担が積み重なっていた可能性があります。参考記事でも、膝まわりの筋肉がうまく使えていないケースが痛みに影響することがあると紹介されています。

骨盤・股関節・足首など“連動部位”の歪みが原因となるケース

整体的な視点で特に重視されるのが、膝以外の関節との「連動性」です。膝は単体で動いているわけではなく、上半身と下半身をつなぐ“中継地点”のような存在であるため、周囲の関節の動きが膝の負担に直接影響すると言われています。

●股関節の可動性不足

股関節が硬くなっていると、歩行や立ち上がり動作のときに膝が代わりに動きすぎる傾向があると言われています。これは膝関節に余計な負担がかかる原因となり、内側や前側の痛みにつながることがあります。

●骨盤の傾き・姿勢の崩れ

骨盤が後ろに傾いていると大腿前面の筋肉に負担が集中するとされ、膝のお皿(膝蓋骨)が引っ張られるような形になり、動作時の違和感や重さにつながると考えられています。
逆に、骨盤が前に傾いている場合でも太ももの裏やお尻の筋肉が過度に緊張し、その結果、膝の動きに制限が出ることがあります。

●足首の柔軟性不足

しゃがむときにかかとが浮く、歩くとつま先が外に向きやすい、などのクセがある場合、足首の可動域が不足している可能性があります。足首が十分に動かないと、動作のたびに膝がねじれる方向に負荷がかかり、時間とともに痛みにつながると言われています。

整体において膝以外の部位を観察するのは、この“連動性”を見極めるためです。膝を整えるために骨盤や足首の施術が行われるケースが多い理由はここにあります

体重・筋力低下・姿勢(O脚・X脚)など膝に負担をかける背景要因

膝の痛みは、日常の体の使い方や生活習慣も深く影響していると言われています。特に以下の要因は、整体現場でも頻繁に注意点として挙げられます。

●体重の変化

体重が増えると、歩くたびに膝にかかる負担が大きくなるとされています。一般的には体重1kg増加すると、歩行時に膝には約3〜4倍の負荷が加わるという報告があり、わずかな体重増加でも膝への負担が増える可能性があります。

●筋力低下

太もも前側(大腿四頭筋)やお尻の筋肉は、膝を支える重要な筋肉です。これらの筋力が弱ると、膝関節に加わる力をうまく分散できず、歩行・立ち上がり・階段での負担が増えると言われています。

●O脚・X脚などのアライメントの崩れ

脚の並び方が変わると、膝の内側または外側に負担が偏りやすくなります。参考記事でも、骨格バランスの乱れが痛みにつながる可能性があると紹介されています。O脚であれば内側の関節に、X脚であれば外側に負担が偏りやすく、歩くと疲れやすい、膝が伸びにくい、階段で違和感が出るといった状況につながることがあると言われています

●日常動作やクセ

・片足重心の立ち方
・長時間の座り姿勢
・足を組むクセ
・つま先の向きの癖

こうした小さな習慣が、体の使い方を偏らせ、結果として膝の負担増につながると考えられています。

まとめ

膝の痛みは、膝そのものの構造的な問題だけではなく、骨盤や股関節、足首といった周辺部位の動き、また生活習慣や姿勢による負担の積み重ねなど、複数の要因が組み合わさって現れるとされています。

整体では膝だけを見るのではなく、
「全身のバランスの中で膝に何が起きているのか」
という視点で考えることが重要だと言われています。

泉大津市 丸鍼灸整骨院では膝の痛みに特化した施術を行う事が可能です。

膝の怪我の経験を元に施術から日常のケアから回復までを徹底的にサポートしております。

膝のお悩みを解決したいのなら泉大津市 丸鍼灸整骨院にお任せ下さい。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。


この記事をシェアする

関連記事